もともと歌舞伎は日本の伝統演劇の中では歴史が浅い。
出雲阿国は女性だが異性装をした男役、阿国の夫が女役をした踊り付きの演劇をして観客を巻き込んだ踊りをしていたといわれる。
性倒錯的な非日常も含めて、男による異性役である若衆歌舞伎がやがてメーンになる。
これには男尊女卑という感覚もあったものだろう。
演劇をしていた人たちはが河原者といわれる身分であったようであるが、
江戸時代に一定立場を認められ、士農工商の商と同じような立場になっていった。
その中で演劇役者が商号=屋号を名乗り、居宅を持つようになった。
これが屋号の始まりである。
ただ違う説もあり、若衆歌舞伎は男娼も兼ねた役者であり、その屋号から始まっているという説もある。
その店は陰間茶屋といい、その主たる客は僧侶であったと。僧侶はニョボンが禁止されていたが、男娼は禁止されていなかったのだ。
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